<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 訪陶公舊宅并序>
<Format: 五言古詩>
<Year: 2011>
<BookName: 白楽天詩選（上）>
<Translator: 川合康三>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 陶公（とうこう）の旧宅（きゅうたく）を訪（たず）ぬ　并（なら）びに序（じょ）>
<BookPage: 277-282>
<UsedPage: 6>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
予夙慕陶淵明為人往歳渭上閒居常有效陶體詩十六首今遊廬山經柴桑過栗里思其人訪其宅不能黙黙又題此詩云。
垢塵不汚玉，
靈鳳不啄羶。
嗚呼陶靖節，
生彼晉宋間。
心實有所守，
口終不能言。
永惟孤竹子，
拂衣首陽山。
夷齊各一身，
窮餓未爲難。
先生有五男，
與之同飢寒。
腸中食不充，
身上衣不完。
連徵竟不起，
斯可謂真賢。
我生君之後，
相去五百年。
每讀五柳傳，
目想心拳拳。
昔常詠遺風，
著爲十六篇。
今來訪故宅，
森若君在前。
不慕尊有酒，
不慕琴無弦。
慕君遺榮利，
老死此丘園。
柴桑古村落，
栗里舊山川。
不見籬下菊，
但餘墟中煙。
子孫雖無聞，
族氏猶未遷。
每逢姓陶人，
使我心依然。
<End Poem>
<Translation>
わたしは早くから陶淵明の人柄に惹かれ、以前、滑水べりに閑居していた時、「陶体に倣う詩十六首」を作ったことがある。今、鷹山に遊び、朱桑を通り、栗里に立ち寄り、その人を思い、その家を訪れると、黙ってはいられなくて、さらにこの詩を書いたのである。
世俗の塵芥が清らかな玉を汚すことはできない。聖なる鳳がなまぐさを啄みはしない。 
ああ、陶靖節先生、晋から宋への、あの混乱のなかに生きたのだった
心には堅い信念を抱きながらも、口に出すことはついにかなわなかった。
かねがね慕っていたのは、孤作君の子、伯夷と叔斉が決然と世を捨て首陽山に隠れたこと。
伯夷、叔斉はいずれも身一つ、貧窮にも飢餓にもまだ耐えること。
先生には五人の男児があり、一家こぞって飢え寒さを味わったのだ。
腹のなかを食が満たすことはなく、身を被う衣も十分にはない。
たびたび官に召されはしたが最後まで出仕はしなかった。これぞ真の賢人たる者。
わたしはあなたのあとに生まれ、二人を隔てるのは五百年。
 「五柳先生伝」を読むたびに、目にお姿が浮かび、心には思慕がわき起こる。
かつてあなたの遺風にならって、十六篇の詩を作ったりもした。 今、旧居を訪れると、その厳粛なこと、あなたが目の前におられるかのようだ。
樽に満ちた酒を慕うのではない。絃のない琴を慕うのではない。 慕うのは、栄利を忘れてこの田舎に老い、生を終えたこと。
柴桑はかつての村の姿。栗里は昔の山河のたたずまい。
 「東籬の菊」は見あたらないが、「墟里の煙」だけは今ものこっている。
子孫に名が知られた方はいなくとも、一族はまだここにいる。
陶という姓の人に出会うたびに、わたしのこころは懐かしさを覚える。 
<End Translation>
<Formatted Translation>
わたしは早くから陶淵明の人柄に惹かれ、以前、滑水べりに閑居していた時、「陶体に倣う詩十六首」を作ったことがある。今、鷹山に遊び、朱桑を通り、栗里に立ち寄り、その人を思い、その家を訪れると、黙ってはいられなくて、さらにこの詩を書いたのである。
世俗の塵芥が清らかな玉を汚すことはできない。
聖なる鳳がなまぐさを啄みはしない。 
ああ、陶靖節先生、
晋から宋への、あの混乱のなかに生きたのだった
心には堅い信念を抱きながらも、
口に出すことはついにかなわなかった。
かねがね慕っていたのは、孤作君の子、
伯夷と叔斉が決然と世を捨て首陽山に隠れたこと。
伯夷、叔斉はいずれも身一つ、
貧窮にも飢餓にもまだ耐えること。
先生には五人の男児があり、
一家こぞって飢え寒さを味わったのだ。
腹のなかを食が満たすことはなく、
身を被う衣も十分にはない。
たびたび官に召されはしたが最後まで出仕はしなかった。
これぞ真の賢人たる者。
わたしはあなたのあとに生まれ、
二人を隔てるのは五百年。
 「五柳先生伝」を読むたびに、
目にお姿が浮かび、心には思慕がわき起こる。
かつてあなたの遺風にならって、
十六篇の詩を作ったりもした。 
今、旧居を訪れると、その厳粛なこと、
あなたが目の前におられるかのようだ。
樽に満ちた酒を慕うのではない。
絃のない琴を慕うのではない。
慕うのは、栄利を忘れて
この田舎に老い、生を終えたこと。
柴桑はかつての村の姿。
栗里は昔の山河のたたずまい。
 「東籬の菊」は見あたらないが、
「墟里の煙」だけは今ものこっている。
子孫に名が知られた方はいなくとも、
一族はまだここにいる。
陶という姓の人に出会うたびに、
わたしのこころは懐かしさを覚える。 
<End Formatted Translation>